2024/02/22 (木)第3回横三ブロック会議(三浦)
冷たい雨が降り続く、一足早い菜種梅雨の空模様の中、天気とは裏腹に明るい横三ブロックの仲間たちによる第3回会議が三浦市の三崎漁港横の「うらり」にて開催されました。
今回は、第一部=講演会と第二部=卒業式の構成で行われました。
第一部=講演会 講師 「松岡かおり氏」
『思春期の子どもと前向きに関わる』
松岡かおりさんは、「めざせ、世界一の素敵親子」を掲げ、元小学校校長や幼稚園長らが三浦で2011年に発足した子育て支援団体「はっぴー子育て応援団」のメンバーとして、前向き子育てプログラム「トリプルP」を活用し、より良い親子関係のヒントを養育者に示しておられます。スマホやSNSの普及、働き方、男女共同参画など、この10年で育児を取り巻く環境は驚くほど変化しており、複雑化する親子関係を見つめてきておられます。
軽快な語り口の松岡先生からは、とにかく楽しんでみんなで参加型の講演会ということで、まずは3分間の両隣で「子育てを楽しんでいるか」をトークしてみる、というところからスタート。3分後、ランダムに指名された方が、子育てについて話すという無茶振りとも言える進行で、バラエティ番組のトークのように楽しい雰囲気で講演会が始まりました。この指名トークのやりとりが繰り返し繰り返し行われます。
集まっているPTAの皆さんはそもそもPTAであり、子育ての意識が高いので「楽しんでいる」という意見も多かったのですが、先生によると、子育てを前向きにすいるポイントがあるそうです。
1.安全、安心な環境
2.積極的な学びの環流
3.一貫したしつけ
4.適切な期待
5.親としての自分を大切にする
だそうです。
確かにこう5つ箇条書きにしてみると、「楽しんでいる」と言い切れない点も多いな、という気がしてきます。
松岡先生が特におっしゃるには、「具体的に褒める」ことが大切だと言います。褒められると「またこれをやろう」と思うからです。「ゴミをちらかして!」と、怒るのではなく、片付けができた時に「片付けられて偉かったね」と褒める。「〜しなくて偉かったね」ではなく「〜できて偉かったね」や「ありがとうが言えて良かったね」と感謝の言葉の大切さを伝えるのも大切だそうです。
また、この講演会のテーマでもある「前向き」についてのお話しがありました。それは日本人は、何かを取り組む時に苦手な部分を重点的に乗り越えて頑張る、という体質ですが「前向き」に取り組むには、それは違うということです。前向きになる方法として以下の8つのポイントがあるそうです。
1.自分の良い点を見つける
2.成果や経験を振り返る
3.ポジティブな言葉を使う
4.マイナス思考の人と距離を保つ
5.ストレス対処法を身につける
6.深呼吸や瞑想でリラックス
7.ポジティブシンキングを習慣化する
8.悪い癖を見つけて改善する
つまり、苦手な部分を努力するのではなく、得意なところを伸ばすことで楽しく前向きに取り組める、ということです。
そして、子育てに前向きになるコツとして
★自分(子ども)の良い点を確立する
★ポジティブな言葉を使う
が重要だそうです。
僕自身、悪い点はよく考えてしまいがちでしたし、ネガティブな言葉も使いがちでした。この2点は日々繰り返してみたいと思いました。
講演会を聞いて思ったのは、子どもを変えるのではなく、親自身が変わることが大事だということです。親が変われば子どもも変わる。苦手なことを克服させようとするのではなく、得意なことを伸ばす。それは親自身もそうなのだと痛感しました。
第二部=卒業式
コロナ期間中はできませんでしたが、三浦会議恒例の、今年度卒業(退任や完卒)される皆さんの卒業式です。PTAの歌の斉唱(笑)の後に卒業証書が手渡されました。僕自身、完卒で証書をいただきました。笑いの中にもほろっとする良い卒業式でした。
いつも非常に仲の良い、和気藹々とした横三ブロック会議もこれで今年度の最後となりました。
(SS)